こんにちは。わこうです。
週の前半は高熱で、そして後半は胃腸炎でダウンの一週間でしたが、ちょうど谷間の半日に昔お世話になった税理士の先生にご挨拶に伺えました。
新卒で入った会社を辞めて入った初めての転職先でした。18年ぶりの訪問に快く応じていただきました。感謝です。先生も奥様もお変わりなくお元気そうで何よりでした。
まずは昔を懐かしみながらも、ここ数年の先生の周辺での士業の状況についてお話を聞かせていただけました。
社会情勢の変化や技術の進歩に対応するためには士業の側に意識を変える必要があること、業際問題で士業同士が駆け引きをすることにクライアントの視点が欠けていること、しばらくは政策のブレや先行きに不透明性がある前提で専門家としてどう対処していくべきかなど、とても身近でありながら考えさせられるお話を聞くことができました。
いわゆるAI代替率では社労士よりも税理士の方が高いとされていることに危機感を抱かなければとおっしゃっていました。社労士は人を相手にする領域ですので、手続き以外の部分はすぐに代替されることなく残るだろうという見立てでした。ただ、すべてのクライアントがすぐに変われる訳ではなく、今までのスタイルでのお付き合いを望むクライアントもそれなりに多いだろうとのことでした。
一方で若い先生の事務所では電話が鳴ることはほとんどなく、メールやチャットなどでやり取りをして事務所内にはBGMもかかっているとのことでした。電子申請についてもこの10年でシステムが改良されたおかげで提出のための外出も減ったとのことですが、やはり昔ながらの事務所は手書き&窓口提出にこだわるところもあるそうです。
開業についてもアドバイスをいただけました。
とにかく最初の3年は粘れ、5年経つ頃には実績ができて周囲に浸透し始め、10年続けられればその先もなんとかなる、とのことでした。
最初の3年についてはありとあらゆるチャネルを試したとのことでした。その中で最初は無料相談などで少しずつ実績と顔を広げて、紹介をメインにクライアントが増えたようです。知り合いの弁護士の先生からの紹介もあったとのこと。やはり、持つべきものは人脈ですね。
ただ、先生曰く、ベテランの先生とお付き合いするより、同世代の先生と一緒にやる方が成長できるし長く良いお付き合いができると仰っていました。先生の周りにも同世代で支えあってきた士業の先生がいらっしゃるそうです。また、考え方や価値観が近い先生同士の繋がりの方がクライアントも任せやすいのではとのことです。
先生は自宅を改装して事務所を併設しているのですが、やはり今時は都心にオフィスを構えるのはメリットが少ないとのことでした(まあ、先生の自宅兼事務所の最寄り駅はJR山手線沿線なので、十分に都心の好立地ではありますが)。昔は訪問だけでなく届出もあったりしたので立地が重要でしたし、何よりステータスが大事だったようです。
自分も当初は自宅開業でスタートして、スタッフを雇用する時に最寄駅付近に事務所を構える計画です。この部分はそのままの計画で進めようと思います。
開業当初の借り入れについては、最初の3年を耐え切れなければそこでゲームオーバーなので、借りた方が良いとのご意見でした。ここはいろんな意見があるとしながらも、実際に先生自身も公庫(当時は国金)から借りたとのことでした。その後も借り換えをしながらお付き合いしているようです。
地元自治体の創業融資や経営革新等支援機関などにも相談して活用した方が良いとアドバイスをいただきました。まあ、どれだけ長くやっても資金繰りの悪夢で夜中に冷や汗をかくんだけどね、と笑ってましたが(苦笑)。
行政書士を取得して業務の幅を広げたりはしないの?と聞かれましたが、今のところ考えてはいないです。社労士業務だけでも十分奥深い領域ですし、3号業務はまだ深掘りできる余地や相乗効果を期待できる周辺領域があると思っているので。特定だけは取得したいと思っています。
結局、1時間30分も話し込んでしまいました。本当にご親切にしていただいて感謝しかありません。ありがたや。
来週に向けてはまず体調の回復が最優先。そして、地元自治体や金融機関、支援機関などの創業支援について調べ直そうと思います。
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